帯状疱疹ワクチン
- 2023年6月13日
- ワクチン
帯状疱疹とは、水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって発症する病気です。頭部から下肢までの間で体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まり帯状に出現します。上半身に現れることが多く、顔面、目の周囲にみられることもあります。ピリピリと刺すような痛みが生じ、夜も眠れないほど激しい場合もあります。顔に生じた場合、目の障害や顔面神経麻痺、内耳障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがまれにあります。多くは皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、神経の損傷によってその後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症を発症することがあります。
帯状疱疹は内科もしくは皮膚科を受診し、早期に治療することが非常に大切です。また、帯状疱疹ワクチンにより発症率を低減させ、重症化を予防することができます。
帯状疱疹ワクチンは2種類ありますが、当院では予防効果の高い不活化ワクチンであるシングリックスを推奨しています。このワクチンは2か月以上あけて2回の接種を行います。当院での接種費用は1回22,000円となり、ワクチンの取り寄せが必要であるため事前のお申込みが必要となります。帯状疱疹ワクチンについてご不明な点などがあればお気軽にご相談ください。
区市町村によって、東京都の補助事業を受けて接種費用の一部助成を行っている場合がありますが、区市町村によって開始時期などは異なるようですのでご注意ください。