令和6年4月以降の新型コロナワクチン接種
- 2024年6月26日
- ワクチン
新型コロナワクチン接種については、これまで特例臨時接種として全額公費負担により実施されてきましたが、令和6年4月以降はインフルエンザワクチン接種などと同様に高齢者を対象者した定期接種に変わります。
新型コロナワクチンの定期接種は、秋冬において「65歳以上の方」と「60~64歳で重症化リスクの高い方」向けに実施される予定で一部自己負担が求められます。自己負担額については厚生労働省から7,000円という目安が示されていますが、自治体によって独自の補助などが設けられる可能性がありますので、今後の自治体からの情報をご確認いただく必要があります。定期接種は時期と対象者が限定されていますが、定期接種に該当しない場合でも全額自己負担で任意接種として受けることは可能です。
当院では、任意接種を希望される12歳以上の方向けに、コミナティRTU筋注1人用(オミクロン株(XBB.1.5)対応ワクチン)の接種を令和6年5月から開始いたしました。接種費用は16,500円(税込)となります。
接種間隔は、通常、前回のワクチン接種から少なくとも3か月経過した後に接種することができ、過去のワクチン接種歴がない方は、およそ4週間の間隔をおいて2回目の接種を行います。
このワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという種類のワクチンになります。mRNAワクチンでは、ウイルスのタンパク質を作る基になる情報の一部を注射します。人の体の中で、この情報を基に、ウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。私たちがもつ体内の異物を攻撃する免疫の仕組みを利用して、新型コロナウイルス感染症の発症を予防することができます。
ただし、ワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する可能性はあります。例えば、新型コロナワクチンは接種してから免疫がつくまでに1~2週間程度かかり、免疫がついても発症予防効果は100%ではありません。また、時間が経過すると発症予防効果は低下するため、効果の持続期間について留意が必要です。
これまで新型コロナウイルス感染症は季節を問わず流行してきました。東京都の新型コロナウイルス感染症の患者報告数などを参考に、新型コロナワクチンの接種時期を検討していただくのがよいかと思われます。新型コロナワクチン接種をご希望の際は、事前にお電話でのご連絡をお願いいたします。