動悸、息切れ、胸痛、脈の乱れなどの症状に気づいたことはないでしょうか？
一般的に加齢に伴って、これらの症状が現れやすくなります。「少し歩いただけで息切れがする」、「重い荷物を持って歩けなくなった」などの運動時に、あるいは「夜間、就寝中、明け方などに、胸が苦しくなる」など安静時にも症状が現れることもあります。循環器の病気には前兆（サイン）がある疾患があります。症状が現れた時には、速やかに受診し、治療を受けることでより高い治療の効果や後遺症の軽減が見込まれます。
循環器の検査では、心拍数や心臓の動きを調べます。検査には、心電図検査、ホルター心電図、血圧脈波検査（動脈硬化検査）、頸動脈エコーなどがあります。
一般的な健康診断で行う心電図検査は、検査時間が短く、常時起きている異常を検出することができますが、ほんの短時間だけ起こるような異常などを検出するために、ホルター心電図を利用することがあります。ホルター心電図では、小型の心電計を24時間装着し、連続して記録することができます。当院では、付けたままでの入浴が可能なホルター心電図を導入しています。ホルター心電図は不整脈や狭心症の診断などに役立ちます。
循環器の病気の多くは動脈硬化が原因となっており、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、喫煙、肥満、運動不足は動脈硬化の危険因子となります。これらの危険因子を改善することで、動脈硬化の予防や進行を抑えることも可能です。気になる症状があれば、まずはかかりつけ医にご相談ください。
当院では、毎週金曜日の午前は循環器専門医が外来診療を担当し、必要な検査・治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。