重度のスギ花粉症の方にゾレア(オマリズマブ)治療|からきだ駅前クリニック|唐木田駅の内科、皮膚科、内視鏡検査

〒206-0035 東京都多摩市唐木田1-1-7 プラザ唐木田104
042-376-3800
ヘッダー画像

医療コラム

重度のスギ花粉症の方にゾレア(オマリズマブ)治療|からきだ駅前クリニック|唐木田駅の内科、皮膚科、内視鏡検査

重度のスギ花粉症の方にゾレア(オマリズマブ)治療

ゾレア(一般名:オマリズマブ)は、2019年に重症のスギ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)に対して保険適用となった新しい治療です。
ゾレアは、季節性アレルギー性鼻炎の症状を引き起こすIgE抗体に作用して、アレルギー反応の元を抑える薬です。国内での使用実績研究によると花粉飛散期のピーク以降に行われた観察研究で、4週後の効果判定時にくしゃみ、鼻のかゆみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみ全てにおいて改善がみられ、83%の人は1週間程度で効果を自覚したとの報告がなされており、花粉症の新たな治療法の1つとして効果が期待できます。

ゾレア治療を始めるためにはいくつかの条件を満たしている必要があります。まずゾレアの投与対象は、重症な症状がある方であって、既存治療薬での治療を1週間以上行い、それでも効果が不十分な場合に限られています。また、ゾレアの投与前にはアレルギー体質かどうか調べるための血液検査が必要で、ゾレアの投与量と投与間隔も血液検査の結果と体重に基づき決定されることになります。治療開始前の血液検査は必須で、毎年シーズン投与を希望される場合は毎シーズンの血液検査が必要になります。そのため、投与前に数回受診していただく必要があります。
重症かどうかは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの程度で判定されます。例えば、「くしゃみや鼻水をかむ回数が1日に11回以上」、もしくは「鼻づまりの程度が強く口呼吸で過ごしている」という方は、重症と分類されます。ただし、ゾレアは12歳未満の小児へは投与できないなど、すべての患者さんに投与できる薬剤ではありません。

ゾレアは、花粉飛散時期(2月~4月頃)の最大12週を目途に皮下注射で投与します。2週間毎もしくは4週間毎の投与が必要で、1回あたりの投与量や投与間隔は、患者さんごとに異なります。
ゾレアは既存治療に比べて治療費が高額になる場合が多く、診察料を除く1か月の薬剤費は、3割負担で約3,600円~53,000円程度と、投与量によって幅があります。当院では、ゾレアによる治療を開始する前に、治療の流れや費用についてご説明しております。
ご自身の費用の目安や、治療の詳しい仕組みについては、製造販売元であるノバルティスファーマの特設サイトでご確認いただけます。
ノバルティスファーマ「季節性アレルギー性鼻炎 (花粉症)でお悩みの 患者さまとご家族の方へ」
ゾレアにより発生する頻度が高い副作用は、注射部位の赤みや腫れです。その他の副作用として、気管支のけいれん、失神、全身のかゆみ、呼吸困難、たちくらみ、くちびる・舌・のどの奥の腫れ、血圧低下、蕁麻疹などがあらわれる場合があり、異常が認められた場合には投与を中止することがあります。
2026年のスギ花粉飛散状況に関する東京都の発表によると、今年は2月中旬からと例年並みの飛散開始となりました。多摩部では飛散量も多く、例年との比較では1.4倍程度飛散する予測となっています。花粉症が原因で勉強、仕事、家事に集中できないなど、日常生活に支障を感じている方も少なくないのではないでしょうか。ゾレアは林院長の外来にて行っておりますので、お気軽にご相談ください。

≪参考文献≫日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 2024年度 鼻アレルギー診療ガイドラインー通年性鼻炎と花粉症―2024年版改訂第10版 金原出版
【花粉】令和8年(2026年)春 都内各地点の最新の飛散開始予測