睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)は、いびきとともに睡眠中に呼吸が止まる病気で、心臓・血管系の病気や、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と関連しています。
無呼吸による低酸素状態が続くと、日中の強い眠気や倦怠感、起床時の頭重感などが現れ、日常生活に支障をきたし、重症のまま放置していると命に関わることもあります。正確に診断し,必要に応じて治療を行うことが重要です。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間の起こる病気なので気づかないことも多く、多くの方は適切な治療を受けていないのが現状です。睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、必要な検査などを行います。
睡眠時無呼吸症候群の症状は、人によって様々ですが、一般的な症状としては以下のようなものがあります。
睡眠時無呼吸症候群の検査には、簡易検査と精密検査があります。
以前は精密検査を受けるためには入院設備がある医療機関にて実施する必要がありましたが、当院では簡易検査・精密検査ともにご自宅で受けていただくことが可能となりました。
検査の詳しい内容については検査について(検査の流れ)|ゾーン株式会社のホームページをご参照ください。
眠時無呼吸症候群の治療には、いくつかの治療法がありますが、最も一般的なものはCPAP療法(持続的陽圧呼吸療法)になります。
CPAP療法は、寝ている時にマスクを付けて、常時空気を送り込み、上気道の閉塞を防ぐという治療法です。睡眠の質が良くなることで生活習慣病の改善・予防にも繋がります。
CPAP治療は定期的な通院が必須となります。しかし、お仕事やご家庭の都合などにより、毎月の通院にかかる時間を確保するのが大変という方もいらっしゃいます。
当院では、CPAPの治療効果が確認でき、安定して使用できている方に対して、通院の負担の軽減するためにCPAP治療のオンライン診療を開始しました。これによりご自宅や職場などで診察を受けることができ、通院のための移動時間や交通費などを軽減することができます。
オンライン診療は、対面診療と同じように医師が診察を行います。オンライン上で使用機器のデータを確認し、必要に応じて設定変更などを行います。厚生労働省の指針により、オンライン診療と併せて数か月に1回は対面診療を行うなど、対面診療とオンライン診療は適切に組み合わせて行う必要があります。
CPAP治療は継続が重要となります。オンライン診療に関して、ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
オンライン診療専用アプリのダウンロードをしていただき、アプリにて診察予約の申込をしていただきます。
診察予約日までに保険証情報の登録、決済用のクレジットカード、薬局(電子処方箋対応薬局)、などの登録をお願いします。
予約時間になりましたら待機していただき、こちらからの発信で診察開始となります。
事前に登録していただいたクレジットカードでの引き落としとなります。オンライン診療アプリの利用料として別途330円(税込)のお支払いがございます。お薬の処方がある方は、事前に登録していただいた薬局へ電子処方箋データを送信します。登録した薬局にてお薬をお受け取りください。
医師が症状や状態などを伺い、簡易検査または精密検査を実施します。検査はご自宅で受けることができます。
検査の結果が出たら、医師から結果の説明を行います。あわせて今後の治療方針を患者さんと決めていきます。睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、CPAP治療などを開始します。
CPAP治療は原則1か月に1回の定期通院が必要になりますが、通院間隔は、医師が状態を確認して個別に判断しています。定期通院はオンライン診療と対面診療で組み合わせて行うことができます。
項目 | 料金 |
---|---|
簡易検査(PG) | 約1,000円(1割負担) 約3,000円(3割負担) |
精密検査(PSG) 入院して検査をする場合 | 約30,000~50,000円 |
精密検査(PSG) 自宅で検査をする場合 | 約4,000円(1割負担) 約13,000円(3割負担) |
CPAP療法(持続陽圧呼吸療法) | 約1,500円(1割負担) 約5,000円(3割負担) |
※初再診料は含みません。
※検査は医師が必要と判断した場合に実施されます。