高血圧治療補助アプリ
高血圧治療補助アプリ
高血圧には、原因の明らかな二次性高血圧と、原因不明の本態性高血圧があります。二次性高血圧は、腎臓の病気などが原因で高血圧が生じており、高血圧である人の1割ほどが該当します。残りの9割ほどは本態性高血圧で、心臓と血管に変化が生じて高血圧になっていると考えられます。過剰な塩分摂取、運動不足、過度の飲酒、肥満、喫煙、ストレスなどは高血圧の発症に関係しています。高血圧はほとんど自覚症状がありませんが、コントロールされていない高血圧は、動脈硬化が起こり、脳卒中や心臓発作を引き起こすリスクが高くなります。高血圧は適切な治療を受けることで、合併症を予防することが可能です。
治療を開始するにあたって自宅での血圧測定を継続的に行う必要があります。
高血圧の治療には、生活習慣の改善と薬物療法があります。
生活習慣の改善は、体重を減らしたり、食習慣を変えたりすることが重要となります。禁煙、アルコールや塩分の摂取量を減らしたりするほか、有酸素運動を行うことも効果的です。
薬物療法では、降圧薬(血圧を下げる薬)を服用することによって血圧をコントロールしていきます。一人ひとりに適した治療を行う必要があり、年齢、高血圧の重症度、他の病気の有無、副作用など様々な要因を考慮します。
軽症な高血圧では、生活習慣の改善から始めることもありますが、薬の服用を始めた後でも生活習慣の改善に取り組むことで、薬の減量につながる場合もあります。
近年、デジタル通信・解析技術の進歩を背景に「治療用アプリ」の実用化が進んでおり、高血圧の治療においては「高血圧治療補助アプリ」が開発され、保険適用で利用できるようになっています。このアプリを利用することによって、個々の患者さんにとって最適な生活習慣の管理や重症化予防等への効果が期待されます。
高血圧治療補助アプリは、本態性高血圧の方を対象として、減塩、減量、運動、節酒、睡眠、ストレス管理といった生活習慣の修正を複合的かつ個別化した形で提供されます。患者さんは自宅での血圧と日々の行動の状況を入力することで、医師は診療時にそれを閲覧しつつ適切なアドバイスが提供できるようになります。これにより、高血圧治療に必要な降圧目標の設定、生活改善とその習慣化の進捗を患者さんと医師が共有しながら、治療を進めることができます。このアプリによる降圧効果が認められ、将来の脳心血管・心不全のイベントリスクが低減すると推定した報告もあります。
高血圧の治療について当院までお気軽にご相談ください。
項目 | 料金 |
---|---|
初回 | 約2,520円 |
2~6カ月目 | 約2,370円 |
※上記に初再診料は含みません。
※3割負担の費用(目安)となります。